服装・眼鏡について

 四輪車及び二輪車の教習や技能検定を受ける時は、活動しやすく、安全に配慮した服装でお起こしください。もし、教習を受けるにあたって不適切であると判断された場合は、教習を中止し、更にその時限分のキャンセル料が必要となります。ご注意ください。

四輪車の場合

上衣と履物

 タンクトップランニングシャツノースリーブキャミソールなど肩が露出する服装は、シートベルトが直接肌に触れるため、万が一の際に擦過傷などのケガの恐れや、衛生的な観点からも避けてください。

 自動車を運転するときには、アクセルペダルやブレーキペダル、MT車にあってはクラッチペダルなど、非常に丁寧な操作が要求されます。また、緊急時にはブレーキペダルを思い切り踏まなければいけない場合もあります。そのために、履き物はスニーカーなどの力が入れやすく動かしやすいものとし、下駄足袋サンダルハイヒールミュールなど、力を加えづらいものや、かかとが露出するもの、ヒールが極端に高いものは教習を受けることができません。

二輪車の場合

安全装備

 四輪車と違い、体が露出する二輪車は服装がそのまま安全装備につながります。転倒時の安全性を考え、よりケガの軽減につながる服装や装備で教習を受けてください。なお、不明な点がありましたら、遠慮なくスタッフに声を掛けてください。

 自動二輪車(原動機付自転車を含む)乗車中の死亡事故のうち、頭部のケガが致命傷になる場合が多くなっています。頭部を守るヘルメットは、自動二輪車を乗る上でとても重要な装備のひとつです。次のような点に注意してください。

  • PSCマークSGマークJISマークのついたもの。
  • 一度でも強い衝撃を受けたものは強度が落ちているので使わない。
  • 頭のサイズにあったもの。(頭を振ってもずれないもの)
  • あご紐を正しくつけられるもの。
  • 小型二輪を除き、125ccを超える二輪車用の規格に適合したもの
  • PSCマーク

     このマークが付いていない工業製品(ヘルメットも含む)は国内で販売することができないため、並行輸入のヘルメット等は注意してください。

    SGマーク

     日本国内で販売される乗車用ヘルメットは、このマークがついていなければ乗車用ヘルメットとして認定されないので、公道を走ることができません。また、SG規格のヘルメットには、125cc以下の二輪車用と、それを超える二輪車用の規格に分かれています。小型二輪教習を除き、排気量が指定されたヘルメット以外のもので教習を受けることのないよう、ご注意ください。

    JISマーク

     日本工業規格(JIS)でも、規格として125cc以下用、125ccを超える二輪用の2種類に分かれています。

    SNELLMFJ

     非営利的機関のスネル財団が定めた規格のSNELL規格や、財団法人日本モーターサイクル協会が定めた規格などがありますが、非常に厳しい安全規格を通過した製品につけられています。

     自動二輪の教習や技能検定を受けるときは、必ずグローブを着用していただきます。グローブを選ぶ際は、「指が動かしやすい革製の、またはそれに準ずるもの」であれば結構です。

    二輪用グローブ 
  • 長所…二輪乗車を目的に販売されているものなので、一番安心です。
  • 短所…比較的、高価な製品が多いようです。
  • 作業用手袋 
  • 長所…値段も比較的リーズナブルなものが多く、革製であれば強度も期待できます。
  • 短所…サイズが大きく、指が動かしにくいものがあるので注意してください。
  • 軍手 
  • 長所…安価ですが、自動二輪乗車には向いていません。
  • 短所…転倒時に手や指を守ることが難しいので、教習では避けてください。
  •  自動二輪乗車中に操作ミスや事故等により転倒してしまった際、最もケガの部位で多いのは足といわれています。転倒により地面と車体に足を挟んでしまったときにも足への影響が極力少なくなるものを基準にしてください。

     二輪用のブーツは、操作性や伸縮性、快適性、そして転倒時のダメージ軽減等を目的に作られた専用のものだけに、いつかは手に入れたいアイテムです。当然、自動二輪の教習には最適ですが、価格も高価なものが多いようです。

     教習の際は、二輪用のブーツではなく、普通のシューズでも構いません。くるぶしを保護する目的で、ハイカットのものであればより安全です。もし、スリッポンタイプではなく靴紐があるスニーカー等の場合は、紐が露出していると車体に引っ掛かってしまったり、巻き込まれたりして大変危険なので、靴の内側に織り込むなどして露出しないように気をつけてください。

     AT二輪を除き、通常MT車の場合、両足をステップバーに乗せて乗車します。その際、靴の裏が平坦だと加速や減速をしたときに不要に動いてしまい、知らぬ間にチェンジペダルや、リアブレーキペダルを踏んでしまう恐れがあるので、かかとの高さが1~2cm程度あるシューズだと安心です。しかし、かかとが高すぎるものはかえって危険です。二輪用のブーツを参考にしてみてください。

     フォーマルな革靴やパンプス等は、自動二輪の運転に向いているとはいえません。ペダル操作によって左足を中心に甲の部分に傷もつきやすいので、極力避けてください。

     つま先やかかとなど露出部分が多くなるサンダル等は厳禁です。絶対に避けてください。

     四輪車と二輪車の最大の違いは、常に体が露出しているかどうかということです。肌の露出が多い軽装は、例え夏場であっても避けなければいけません。教習においては、上半身・下半身ともに肌の露出のない服装で教習を受けてください。

     二輪乗車用のウェアは、プロテクターやベンチレーション機能が装備されていたり、保温性や防水性を高めたり等、メーカーやブランド独自の性能や機能を施してあり、二輪を運転するには最適です。しかし、機能に応じて価格も高価になるので、教習を受けるにあたっては、専用のものを特別に用意する必要はありません。走行時に支障のないブルゾンタイプのものや、風圧で袖がめくれてこない長袖の上衣に、ジーンズ(肌が露出するダメージジーンズ等は不可)等のズボンで問題ありません。

     夏は、アスファルトの上では気温が40度を超えることもあります。ましてオートバイは高温を発するエンジンを抱えて走るようなもの。「できるだけ涼しい格好で…。」と思いたくもなりますが、それでも肌の露出は危険です。薄手で肌の露出のないものを着用し、体調を整えて教習を受けてください。

     冬は、ブレーキレバー、クラッチレバーの操作が思うようにできないほど手がかじかみます。仮に気温が10度でも、時速30キロメートルで走ると、体感気温はマイナス0.8度くらいに感じると言われています。いつもより一枚多めに上着を着用し、動きにくくならない程度の暖かい格好で教習に臨んでください。

     転倒を考えると、素材に不安のあるものや、フォーマルなスーツ類は避けたほうが無難です。また、極端に裾の広いものはステップバーなどに引っ掛かりやすく危険です。(ただし、バンド等でばたつかないように巻いておけば安全です)また、ローカットのシューズの場合にアンクルソックスやスニーカーソックスだと、くるぶしがむき出しになります。くるぶしまで隠れる靴下を着用して下さい。

    眼鏡について

     入校時や仮運転免許学科試験を受ける時(普通自動車教習の場合)、適性検査を実施し、視力を測定しますが、片眼で0.3両眼で0.7に満たない場合、教習や検定・審査を受ける際、眼鏡(コンタクトレンズ)を装着して受けるという条件が付帯されます。そのため、眼鏡(コンタクト)条件が付帯されている方が、教習や検定・審査を受ける際、その装着を忘れてしまうと、法令によりその教習や検定・審査を受けることができず、キャンセルとなりますのでご注意ください。